疲れを翌日に残さないために睡眠の質を上げたい、すっきりとした目覚めで気持ち良く朝を迎えたいと思う方は多いのではないでしょうか。
そのような悩みは、就寝前の飲み物を工夫すると改善するかもしれません。
今回は、寝る前におすすめの飲み物に加えて、睡眠の質を下げてしまうNGな飲み物についても、合わせてまとめたいと思います!
寝る前の水分補給の重要性
私たちは就寝中に、思っている以上に汗をかきます。
日中の起きている間にしっかりと水分補給ができていなかったり、寝る前にアルコールやカフェインを飲み過ぎて、体内の水分が足りない状態で就寝してしまうと、眠っている間に脱水症状が引き起こされることが考えられます。
このような状態では、質の良い睡眠を確保できず、熟睡できないない、目覚めがすっきりしないといった悩みを引き起こしてしまうかもしれません。
このため、まずは就寝前に水分をとるライフスタイルを心がけることが大事になるのです。
睡眠の質を上げる飲み物
ハーブティー
寝る前に飲むと良いのは、鎮静と癒し作用が期待できるハーブティーです。
人間の五感において、嗅覚のみが感情や本能をコントロールしている「大脳辺縁系」に直接伝達されます。つまり、嗅覚は他の何よりも本能的な感覚であると言えるでしょう。
このことから、香りの良いハーブティーを飲むようにすると、緊張が解けゆったりした気持ちになれるのです。
香りの良いハーブティーの例としては、カモミールやパッションフラワーがあり、睡眠の質を高めるためのブレンドティーも多く発売されています。
ただし、用法を守らないと副作用が出る物があったり、薬を服用している方や妊婦の方は飲まない方が良いものもありますので、事前にショップやかかりつけ医で確認をすると良いでしょう。

ルイボスティー
ルイボスティーに含まれるヒデキシンやイソヒデキシンには、ストレスを軽減させる効果があります。不眠は、ストレスからくる心理的要因が原因であることも多いため、安眠が期待できるでしょう。
また、ルイボスティーにはカフェインが含まれていません。カフェインは不眠の原因となってしまいますので、その点からも就寝前に飲むお茶としておすすめです。
ルイボスティーはノンカフェインなので、妊娠している方など幅広い方が安心して飲むことが出来るのも嬉しいポイントです。

↑睡眠の質に特化したルイボスティー
ホットミルク
質の高い睡眠に大変効果のある「メラトニン(睡眠ホルモン)」は、牛乳に含まれる「トリプトファン」が作る「セロトニン」によってその分泌が促進されます。
さらに牛乳に含まれるカルシウムには、交感神経の働きを抑える作用によるリラックス効果がありますので、就寝前に飲むのに適した飲み物だと言えるでしょう。
身体が冷えるのは安眠の大敵ですので、程よく温めたホットミルクがおすすめ。

↑トリプトファン配合の大人のための粉ミルク
生姜湯
生姜に含まれる辛味成分の「ジンゲオール」には、末梢血管を拡張させて血液の巡りをよくする作用があり、体を温める効果が期待できます。
体温を上げることは質の良い睡眠をもたらしますので、寝る前に生姜を摂取することで心地よい眠りが期待できるでしょう。
寝る前に生姜の絞り汁とハチミツを入れたハチミツ生姜湯を飲んだり、生姜シロップを使った簡単なホットドリンクが、手軽でおすすめです。

睡眠に効果的な、飲み物を飲むタイミング
快適な睡眠のために飲み物を取り入れる場合、一番効果的なタイミングはいつだと思いますか?
安眠のためには、布団に入る1時間ほど前には、ゆっくり過ごして副交感神経を優位にする必要があります。ですので、この就寝前のタイミングでリラックスタイムを取るように心がけ、飲み物を摂取する習慣を作ると良いでしょう。
また、飲む時にはティーカップ一杯ほどを、ゆっくりと時間をかけて飲んでくださいね。就寝する直前にがぶ飲みするのはオススメできません。
安眠を望むなら、就寝1時間前にはPCやスマホはやめましょう。液晶画面のブルーライトの作用が睡眠に良くない影響を及ぼします。
睡眠の質が気になる方は、寝る前の行動を見直してみるとともに、リラックスタイムに飲み物を取り入れてみてくださいね。
睡眠を妨げる飲み物
安眠を助けてくれる飲み物がある一方で、就寝前に飲むと睡眠を妨げてしまう飲み物もありますので注意が必要です。
不眠を改善しようと思っても、誤った飲み物を選んでしまっては、より良い睡眠を確保することはできないでしょう。
どの飲み物を選ぶかによって、目覚めてすぐのコンディションやその日の気分が大きく左右されますので、しっかりと理解を深めてくださいね。
アルコール
就寝する前にアルコールを飲んだり、食事でアルコールを摂取していると、眠たくなるといった現象は、多くの人が経験しているのではないでしょうか。
そういう理由から、昔は就寝する前にお酒を飲むこと効果的と言われてきました。
けれど最近の研究で、アルコールによってもたらされる睡眠の質には、問題があることが確認されています。
身体を休めるためには深い眠りが必要となりますが、アルコールを摂取した場合には浅い眠りになってしまうのです。
つまり、アルコールによる睡眠は体が休まらす、良質な睡眠とは言えないでしょう。 またアルコールには、利尿作用があるため、睡眠中に目覚めてしまう原因にもなってしまいます。
コーヒー・紅茶
コーヒーと紅茶には、どちらにも「カフェイン」が含まれます。
カフェインは交感神経を活性化させ、神経を興奮させてしまうため、眠りを妨げてしまう可能性があるのです。
また、興奮状態が残った状態のまま寝てしまうと、眠りが浅くなり、睡眠の質を落としてしまいます。
さらに、カフェインには利尿作用がありますので、夜中に目覚めてトイレに行かなければならなくなるかもしれません。コーヒーや紅茶の香りにはリラックス効果もありますが、睡眠に焦点を当てた場合には、ふさわしくない飲み物だと言えるでしょう。
