マナー

病気見舞いの基本とマナーとは?喜ばれる品物や花とその相場は?

友人知人や家族などが入院となり、お見舞いに行くことがあると思います。でも見舞うタイミングや持って行って喜ばれる見舞いの品など、案外分からないことが多いもの。

相手は体調を崩して気分も落ち込んでいる状態ですので、ちょっとした事が気になったりするもの。今回はぜひ知っておきたいマナーについてまとめます。

お見舞いに行く前に確認すべきこと

入院していると知ったら心配ですぐにでも駆けつけたくなる気持ちは分かりますが、それはマナー違反。

まずは家族の方に病状を確認して、お見舞いに行っても良いかどうかを尋ねましょう。

「もし見舞いに伺って差し支えるようであれば控えますので」と先方を気遣う一言も忘れずに。

短期入院(3~4日程度)であれば、入退院で慌ただしくされているでしょうから、お見舞いは控えて退院お祝いに変えても。

お見舞いで気を付けたいこと

面会時間

病院のホームページで、面会時間について確認をしておきます。

他にもお見舞いの品についての決まりや、お見舞いに来た際のマナーについても書かれている場合がありますので、合わせてチェックを。

午前中は回診や検査がある場合が多いですので、(相手の都合が最優先ですが)もし行くならば昼食が済んだ午後の早い時間が一番迷惑にならないでしょう。

服装

派手な色や黒い色は避け、明るく柔らかな色合いの服装を選びましょう。

香水や柔軟剤などの香りがきつくないかも事前にチェックを。

滞在時間

あまり長くいると相手も疲れてしまいます。

大部屋の場合には同室の他の患者さんへの迷惑にならないよう配慮し、10分~15分程度で切り上げるのがマナー。

またお見舞いに行ったときに相手が寝ていた場合には、ナースステーションかご家族の方へお見舞いの品を渡し、メッセージを残して病院を後にしましょう。

無理に起こしてはいけません。

こどもを連れて行っても大丈夫?

じっと静かにしているのが難しいような小さなお子さんであれば、控えた方が良いでしょう。

もし入院しているのが身内で子どもに会いたがっている場合には連れて行ってOK。

ただし同室の患者さんの迷惑にならないような配慮を忘れずに。

病状が重くなく面会室を使えるのであれば、そちらで見舞っても良いでしょう。

お見舞いに喜ばれる品とその相場は?

相手の方の入院生活が快適になるようなもの、また入院中は退屈する時間が長くなりますので娯楽品などもよろこばれます。

入院中は、こまごまとした出費がかさむので現金も喜ばれます。

〇お見舞いに適した品物〇

本や雑誌、CDなど
趣味に関するもの
花(NGな花もあり※事項に記載)
缶ジュースやお菓子(他のお見舞いの方へのもてなしに使え便利)
現金(¥5000~¥10000が一般的)

お見舞いにNGとされる花は?

お見舞いにお花は定番ですが、選ぶ際には注意が必要です。

また豪華なお花を贈りたい気持ちがあるかもしれませんが、大体の病室では花を置くためのスペースがそれほど確保できないもの。

大きさは程よくコンパクトになるよう選びましょう。

鉢植えは根付く=寝付くを連想させるのでNG。かごを使ったアレンジメントフラワーやプリザーブドフラワーを選んで。

次に、見舞いにNGな花をまとめておきます。

【百合/ユリ】

香りが強いのでNG。
同室の方の迷惑になる場合も。

【菊/キク】

慶弔用として使われる花。
縁起が悪いので避けた方が無難。

【椿/ツバキ】

椿は、花がポロリと落ちます。
首落ちを連想させ不吉とされる。

【シクラメン】

「死」や「苦」を連想させるのでNG。
また鉢植えである事が殆どなのでNG。

快気祝いの贈り方(自分が見舞ってもらった時)

入院中にお見舞いをいただいた方へは、全快したのちに「快気祝い」として品物を贈るのがマナー。

おおよそ「受け取ったお見舞いの1/3~半額程度」を目安にします。

品物選びは「病気が残らない」意味を込めて、使って消えてしまう物が良いでしょう。石鹸や食品、洗剤など。

快気祝いには以下の通り熨斗をかけて渡しましょう。