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冠婚葬祭の意味とは?意外と知らない「冠」と「祭」は何を示すのか?

私たちが普段の生活の中でよく耳にする「冠婚葬祭」。でも、「婚=婚礼」「葬=葬儀」までは知っているけれど、「冠」と「祭」が何を指しているのか、実はよく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は少し掘り下げて、それぞれの漢字が持つ意味を調べていきますね。

冠婚葬祭とは?

冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、人が生まれてから亡くなり、その後に行われるものまで含めた家族的催し物全般を指す言葉である。
出典|(Wikipedia)

本来「冠婚葬祭」は、元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つの儀式をいった。しかし現在は、「冠」は人生の通過儀礼、「祭」は年中行事的な祭事の意味に使われている。

出典|「とっさの日本語便利帳」

ROSE
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元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つの儀式から来た言葉だったんですね。

これは儒教の思想から発生した四字熟語で、「4文字全てが人生の節目や死後の扱われ方を指しており、これらの行事を滞りなく行う事で一人前だとみなす」とされていたのです。

昔の元服に由来しており、現代では「成人式」を指しています。

他にも「お宮参りや初節句」「合格・進学祝」や「就職祝」、そして「七五三」や「長寿の様々な祝い事」なども加えて考えるのが一般的です。

人生の節目にまつわるお祝い全般(結婚・葬儀を除く)と考えればよいでしょう。

先祖の霊をまつる事(法事)全般を指します。祖先の霊をまつるために親族が集まり、一族の絆を深めて繁栄を目指すこと意味しているのです。このように血のつながりを大切にする考え方は、日本人的な思想の基になっていると感じます。実際にお盆やお正月に帰省して、祖先の墓参りをする人も、日本にはまだまだ多いですよね。

この法事に「お盆」「正月」「七夕」「年末」「中元・歳暮」などを加えて考えるのが一般的とされています。、祖先礼拝を目的とした行事全般を指しています。

 

普段なにげなく使っている「冠婚葬祭」ですが、その意味するところは私たちの生活に根差した行事一般を幅広く指しています。この「冠婚葬祭」は親戚や近所の方々との付き合いや義理をはたす機会であったり、しきたりや慣習を伴う機会とも理解されています。